ビミョーな気持ちになるのは、
雪国の山奥に両親がおり、その地域は過疎化していて、じゃあ電気自動車を導入するために必要な設備投資、公共設備やショッピングセンターなどでの充電設備の設置、雪対策(豪雪地帯で充電設備を問題なく利用するための対策)、寒さで燃料電池の容量が落ちることへの対策などがいろいろ考えられるけど、それらをなんとかしていくイメージがあんまりないままに、ガソリン車のランニングコストがじわっと相対的にあがっていくみたいな未来がなんとなく見えるからで。
つまるところ過疎地の山村は投資の効果がほとんど薄いので、集中投資必要な施策は常に後回しになっていくし、なんならそういった地域に必要な投資はそうではなく別のものなんだろうな、という感覚がある。
都市部や有名な観光地、それらを結ぶ幹線の整備は効果がわかりやすいのでこれからもどんどん進むだろう。そうではない、立ち位置が不透明なままここ20年ほど足踏みしていた地方部に対して、これからこのようにやっていくとよろしかろうという未来などあるのだろうか。いやなさそうという出発点を自分は持っているのだけど、国や社会やさまざまな活動をしている人たちはどのような展望を持っているのか、なんとなく興味が向いた。他人事でもない。無視できる話題でもない。ただ「未来のどこかで無視できなくなる」という位置付けだったものが、ぼちぼち存在感を強めてきた、といった感じ。
実際、ここ数年で秋田に戻るかって可能性を考えたら電気自動車買うかーってイメージはない。では10年後だったらそうなっているか、といえば。難しいよね。必要なのは自動車ではないのではないか。