家の裏手がジャングルになっていたんですよ。毎年この時期になると、これがある。
気温は35度を超えてまだまだ暑くなる。朝10時から開始した草むしりの仕事は12時を過ぎてもまだまだ終わらない。
帽子の鍔（つば）からぽたぽたと汗が滴り落ちていく。軍手がずっしりと重い。首にかけたタオルを絞ると汁が無限に出てくる。
砂利の下のは防草シートが敷かれている、けど砂利が薄いのか、気持ちよく貫通して太い草が生えてくる。「地下茎〜!」と叫びながら引っこ抜くわけなのだけどびっくりするくらい力強い。名もなき草よ。いや名前はあるだろうけど。
毎年毎年雑草を引っこ抜いてもどんどん生えてくるのを見ると、イザナミ様が「毎年1000人殺してやる!」とブチ切れたのに対してイザナギ様が「だったら1500人産むよ!」と多産多死戦略を展開したのを思い出します（見てきたようだ）。マンボウが何億もの子供を作って死にやすさに対抗するのもわかる。これは有効な戦略なのでしょう。砂利の隙間とかにいる小さな芽まで全部引っこ抜く気力ないもの。
大きく目立つやつだけなんとか根こそぎにした。
こうなりました。
ビニール袋によいしょよいしょと詰め込んでなんとか仕事を終える。四袋くらいに詰め込むことに成功。茎が「木かよ」ってくらい強いので雑な突っ込み方をするとビニール袋を突き破ってしまう。
しゃがみこんで作業しているので腰は痛いし膝も痛い。指も痛い。なんかいろいろ刺さってるし。汗がとにかく無限に出る。「夏のオリンピック終了〜終了〜」と叫んでひっくり返ったんだけど、今年はリアルにオリンピックが東京で開かれていますね。そっちはまだまだこの暑さの中、競技に向かうのでしょう。大変だ。アスリートのみなさん頑張ってください。防災無線で「危険な暑さです。外出は避けましょう」って言ってる暑さなんだもんなぁ。
あまりの暑さと疲労に音をあげてしまい、こんな非人道的な仕事を人にさせてはいけないと人権意識に目覚めそうになりましたが、「来年はお金を払って業者にお願いできないだろうか」と考え始めて、あれ、俺は非人道的な仕事をお金を払って誰かに押し付けようとしているのではないか? と我に返るなどしました。涼しい日にやろう。そうしよう。
終わった後のビールは最高でした。
