久しぶりに意味のわからないものを見た
新卒採用サイトを運営する学情(東京都千代田区)は、2023年3月卒業、修了予定の大学生・大学院生を対象に、「テレワークと給与」に関する調査を実施した。「月収25万円で出社勤務」と「月収18万円でテレワーク勤務」でどちらを選ぶか聞いたところ、8割強が「月収25万円で出社勤務」を選んだことが分かった。
なんでそんな質問の仕方になっちゃうのだ。逆だよね。「月収25万円でフルテレワークの職場と、月収18万円だけどオフィス通勤の職場」だよね。オフィスには自宅よりもずっと金がかかった働くための環境が用意されている。在宅では自分でそれらを維持運用する必要がある。会社の環境は総務部の人とかが管理してくれるけど自宅では自分がいい感じにやることになる。新人はオフィスワークの方がなんだかんだ人に頼りやすいみたいな話はある。
テレワークやるなら通勤手当が減りオフィスファシリティの負荷削減にもなり家庭のファシリティに相乗りすることになるので普通に考えたら給与はあがらないとおかしいはずで、それをベースとして議論されてないのは謎の力が働いているのだろうなあ。「時間管理の人の時短勤務」となんか混ざっちゃって間違ってるのかもしれない。あるいは誰かが「テレワークすると生産性が下がるという事実がある」などと前提を設定したのかもしれない。自明なこととして、テレワークは従業員には嬉しいけど生産性が下がるものなので給与が下がってもしかたがない、みたいな雰囲気を作りたい人がいるのだろうか、と考えると怖くなってしまいますね。
謎だ。まあ、アンケート結果の「給与下がるならテレワークしたくない」はそれはそうだろうと思う。正確にはテレワークすると給与下がるという条件を出す会社では働きたくない、ということになるだろうけども。