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日記だよ

映画「アメイジング・スパイダーマン2」「アベンジャーズ」「スパイダーマン/ホーム・カミング」

見た。世間でスパイダーマンの新しい映画面白いという話を聞いたのでまとめてみようと思ったのだがなかなか数があって大変。思ったより面白かった。派手派手しいけど、これは西洋風のフォーマットの決まった時代劇なのだな。

アメイジングスパイダーマン。「え、そこで終わるのか」とびっくりする幕引き。まるで孤独なヒーローを生み出すための舞台装置のような展開で、これどこかで見たなと思ったけどバットマン・ビギンズとかダークナイトとかだ。ヒーロー誕生秘話はみんな大好きである。

と思って、次の作品と思われるスパイダーマン/ホーム・カミングのあらすじを読むと

ベルリンでのアベンジャーズの戦いに参加し、大興奮していたスパイダーマン=ピーター・パーカー(トム・ホランド)。昼間は普通の高校生としてスクールライフをエンジョイし、放課後は憧れのアイアンマン=トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)から貰った特製スーツに身を包み、NYの街を救うべくパトロールの日々。ある日、スタークに恨みを抱く“バルチャー”(マイケル・キートン)が、巨大な翼を装着しNYを危機に陥れる。アベンジャーズに任せておけというスタークの忠告も聞かず、ピーターは一人戦いに挑むが・・・。

とあるから、なるほど先に「アベンジャーズ」を見ると良いのだなと思ってアベンジャーズを試聴する。アイアンマンの1,2は見てたのでなんとか追えた。

スパイダーマン出てこないじゃん?」「これどう見ても日本の戦隊ヒーローもののノリなのでは?」と思いながらまあまあ面白く最後まで見てしまった。しかしヒーローたちの「小さな物語」を積み重ねるスタイルなんですね。アメイジングスパイダーマンもそういえばそんな感じだった。マイティ・ソーとかブラック・ウィドウとか知らない人がいる。キャプテンアメリカ全然知らなかったけど盾でなんでも跳ね返す系のキャラなんですね。トニー・スターク、口が悪すぎるだろという気がする。うん。最後までスパイダーマンは出てこない。

もういいや面倒になった、と思って「スパイダーマン/ホーム・カミング」を見始める。最初のシーンが「アベンジャーズ」のラストっぽかったので、お、うまいつながりだなと思ったら突然8年後に飛んでいた。

アメイジングの頃のペーターよりも一回り幼くなって違和感が強いが、キャラクター的には通じるものがある。軽くて考えなしに行動する明るいオタクである。全体を通して「冴えない学生」のはずだけどすんなり彼女とかできるのが謎。女の子とも普通に会話して仲良くなってしまう。こちらは最初からペーターがスパイダーマンであり、アベンジャーズ世界と地続きであることが示されている。なるほど。スーツがハイテクすぎるだろと思ったけどアイアンマン活躍初期の時代から8年経って異世界のテクノロジも流入している世界線なのでそんなものかという気もする。

ここまでを通した感想

  • お前ら放射能を浴びて気軽にヒーロー化しすぎだろう
  • ディスプレイが透明でかっこいいけどたぶん見づらいと思う
  • ライトにハッキングしすぎじゃない?
  • 学校内での弱い子への暴力とそれを容認する周りの学生が特に悪びれなく描かれているけどすごいな
    • 道徳や倫理ではなく法が支配している社会という感じがする。弱い同級生をイビっていてもそれ自体は道徳的な罪ではない。
      • 考えてみれば司法によっては裁かれないけど悪いやつなのでつまはじきにする、集団として受け入れない疎外を誰かの選択ではなく自然と行う、というのはいかにもムラ社会的な感じだ。法がゆるしている以上は、自分に迷惑がかからない以上は他人事なのである。自分に迷惑がかかるなら自力救済が原則なのな。
    • スパイダーマン自身めっちゃ迷惑なことしてるしな。何かするたびに他人のもの壊したりしている。
  • 学校でパーティがあってパートナーを探すのが当然って文化はほんと地獄っぽいけど、子供の頃からその空気を吸っていると問題はないのだろう
  • それとよく似た話だけど、「誰もがスパイダーマンを待っています!」「彼はどこへ消えたのでしょうか」みたいなニュースのノリが不思議。群衆になんか一体感がある。
  • 音響はめっちゃしっかりしていてさすがだなと思う