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日記だよ

リゼロ32巻とされ竜22巻

長月達平「Re:ゼロからはじめる異世界生活」と、浅井ラボされど罪人は竜と踊る」シリーズはいま現役で新刊読んでるファンタジー小説では貴重な、惰性ではなくちゃんと楽しみにしている作品ですが、相次いで年末に新刊が出たので大変嬉しい。どちらも主人公が大きな戦いに巻き込まれる => 主人公たちは全体の中では非力だけど工夫と粘りでなんとか生き残るという繰り返しなのだけど、長期シリーズの常としてどんどんキャラクターが増えていき、強すぎる敵も増えていき、口調的なやつでのキャラクターの個性づけに苦労している風も見えるし、読んでる方もいい加減登場人物が多すぎて大変です。ただ両作ともメインキャラ全員に見せ場を均等に作るみたいなスタイルでないのでありがたい。作者のうまさがある。一エピソードの中でメインキャラ全員の見せ場を作るやつはほんとよくないと思うんだよな。不自然だし。

どっちもアニメ化しているけど、アニメはリゼロの方がいい出来だったと思う。あれまだ続きやってるんだっけ。

され竜のアニメはなー。最近だとチェンソーマンのアニメ化とか、バスタード!のアニメ化とかがいい例だけど、「ちょっと大人向けにかっこいい感じに・オタクっぽくなく作ろう」って感じが見えるアニメ化は原作の持つ勢いとか荒々しさみたいなものがどっかいって漂白されたような印象になりませんか。鮮魚を昆布じめにしてやりすぎると魚の個性が全部抜けて昆布味の柔らかい何かを食ってるみたいになるのに似ている。妙に画面が淡々としていたり、カメラに向かって人が芝居しているみたいな感じになったり。なりませんか。なりませんかそうですか。俺の好みではなかった、というだけなので、批判したいわけではないのです。ただ、こう、ほら。

そういえば三枝 零一「ウィザーズ・ブレイン」も最終章の執筆情報とかがツイッターで見え隠れてしていて安心している。戦争があったりコロナがあったり異常気象だったり為替や金融方面が混乱していたりするけど、局所的には世界はいい方向へ進んでいる。月姫に続いて魔法使いの夜もSwitchで発売されたしね。