はてなブログのお題キャンペーン、ということでなんか書いてみよう。
猫を飼っている。二匹いる。猫って数え単位は匹だっけ。それとも頭? 馬とか牛の家畜は頭の数で数えそうな気がする。まあ、匹でいいでしょ。二匹だ。どちらも雄。どちらも去勢済みである。
もともとは結婚した後、妻が家でひとりで暇だということで猫を飼ったんだった。東京か埼玉か、東武東上線成増駅の近くにある、名前も場所ももう思い出せない、小さなペット屋で購入した。ネットで顔写真を見て一目惚れし、電話で申し込んだ。生まれてしばらくは母猫の下で育って、ある程度でかくなってから引き渡しになる。引き渡してもらった日の帰りの道中、猫の入ったキャリングケースを抱えて電車に乗っていたときの記憶がある。「乗客は多くいるけど、気がついてないだろう。ここに子猫がいるんだぜ」という気持ちを思い出せる。思ったよりなかないな、生きているのかな、と心配にもなっていた。
ラガマフィンの雄。ペルシャとラグドールの混血。血統書とかはあるんだけどいらんなと思ってうっちゃってるので詳細はわからない。
当時の家から徒歩3分くらいのとこに動物病院があって便利だった。飼った直後に寄生虫が見つかって(ブリーダーの家庭環境によるらしい)治療に苦労した。なにせ薬を嫌がる。薬がめちゃくちゃ苦いとの話で、食べさせ方が悪いと粘り気のある涎を垂らし、泡をふいて走り回る。捕まえて喉の奥に放り込み、上を向かせて飲み込ませる、という技を使う必要がある。最初はかなり苦労した。獣医師は最初、薬を包み込む粘土みたいなオヤツをくれたんだけど、粒が大きすぎて外側の美味しいところだけをなめとってしまい、苦い薬が露出するとけっきょく大騒ぎになった。

まあまあ、子猫のうちは手がかかるけどそれが可愛いんだよと、そういう話もあるかもしれない。猫は飼育に手がかからないと思い込んでいたがそんなことはなかった。トイレトレーニングも9割がたは問題ないけど、1割は問題がある。ストレスが溜まるとマーキングしたりするのである。個体差もあるだろうけど、うちのは、やる。キッチン、土間、ソファ、階段、押し入れ、あらゆるところで粗相をする。トイレに入っても尻を上げておしっこを飛ばす。うんこするとダッシュしてトイレから弾丸のように飛び出すのでポロリと尻から茶色い塊が床に落ちる。軟便の場合はポロリはではなくべちゃりとなる。長毛種なのでそういうときは尻の周りの毛にくっついてしまい、それが気持ち悪いのか尻を地面に擦り付けるようにするので、床に蛇行して跡がつく。なんども続くと大変である。毎日、「今日は猫はどこかでやらかしているんではないか」「見える範囲にいないぞ、大丈夫か」と気が気ではない。緊張感のある生活が続くようになる。
緊張感のある生活が続くが、続けば慣れる。猫がストレスを感じる要因はやっぱりトイレだ。トイレさえ綺麗にしておけばいいのだ。トイレの場所も大事だ。落ち着く場所がよいが、生活圏から離れすぎているといやならしい。原因がだいたいわかれば対策ができる。失敗したときも納得ができる。つまり、人間が猫の機嫌をとるように生活が最適化されていく。丸一日不在にすると人間がいなくて不安になっておしっこしちゃうんじゃないかとか、ご飯が変わると嫌っぽいとか、朝になって人間が起きてこないと不満なのでマーキングするとか。
マーキングしやすい場所というのがあって、そういう場所に置き物とかを置くと粗相をする場所を限定できる。ツルツルした床と壁のある角があるとだいたい「やる」ので、そういう場所には収納を配置したり、カーテンをかけたりして、掃除しやすい場所に誘導していく。階段が悩みの種で、滑り止めのマットを貼ることで対策をした。(その後、秋田に買った家は平屋なので階段問題は解決している) 一回やられた場所は「ここにはおしっこする可能性がある」ということで、壁の隙間にパテを塗って染み込みづらくしたり、保護テープを貼ったり、足が濡れたまま走り回らないようにマットを置くなどした。
問題と対策を繰り返すと慣れてくる。慣れてくると余裕が出てくる。二匹目を飼い始めるのである。そんなわけで、うちには二匹の猫がいる。一匹目はニュートン(天文学者)、二匹目はダリ(画家)という。

その結果、生活はだいぶ猫の都合に合わせることになった。
猫一匹なら環境をその猫に合わせておけばいいけども、猫二匹それぞれに異なる対処が必要になると手のかかり方が変わる。
ニュートンは下部尿路疾患猫向けのご飯が必要で、ダリは腎臓疾患猫用の食餌が必要なので、ご飯もおやつも一種類では済まない。ダリはカリウムを摂取するためのサプリを毎日飲ませないといけないんだけど、サプリだけだと食べないので「ちゅーる」と混ぜて与えている。腎臓疾患猫用のちゅーるは売ってるお店が限られる。勝手に皿を交換されては困るので、ご飯を出しっぱなしにできない。手間がかかって面倒なだけではなく、人間が家を空けられない。ニュートンはトイレに問題を抱えているので、ニュートン専用のトイレがないといけない。猫砂やペットシーツの好みとかが違うので、二種類用意している。猫砂と餌を二匹分、在庫管理の手間が二倍になる。10歳とかになってシニアにさしかかってくると、定期で病院に連れて行って健診をすることになるんだけど、秋田に引っ越してからは病院まで車で30分くらいになり、猫が自動車移動をいやがるので大掛かり感が増した。
服や家具を買うときはだいたい「これは猫がガッとやっちゃわないかどうか」を基準にするようになった。出かける予定を立てるときも「その頃にはダリを定期検診に連れて行かないといけないね」と制約事項になるし、夫婦揃って家を空けることはできないという前提はここ十年の間に完全に意識に刷り込まれた。
すっかり猫に支配されてしまった。
困ったもんだと思いきや、「どうせ猫に支配されているなら、もう一匹くらい飼ってもいいのでは」という話も出る。でも個人的には次は犬だと思う。妻は「犬を飼うなら大型犬じゃないといけない。子供がまたがって学校にいけるような犬にしよう」「せっかく雪国に移住したんだから、犬が本当に喜んで庭を駆け回るか確認したい」と言っているので、もし飼うことになったら、生活への影響はまた甚大そうな予感はある。
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