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日記だよ

加茂錦(かもにしき)の紙パック酒

近所*1のやまやで購入。普段は地元の酒ばっか飲んでるんだけど、これはうまい。あと安い。1.8L入、純米酒で2000円、大吟醸2500円。一升瓶が出ないのでゴミ捨てが楽。

大吟醸の方がちょっと色黒なパッケージ。

大吟醸はシュッとした味で、ザーサイとか和え物をつまみにとにかくあう。純米吟醸はもうちょっと酒としての主張があって、モツ煮が無限に進む。どちらもふだんの晩ごはんにマッチする、日本酒らしい日本酒だと思う。

パッケージのテキストが微妙に違う

ところでこの二つの酒。パッケージの紙が違うだけではない。よく見るとテキストが若干異なる。

おわかりだろうか。

大吟醸の方は「本品は加熱処理をしてないよ」が最初にきているけど、純米吟醸は「本商品は生酒です」とそっけない態度である。大吟醸は続けて「必ず低温の冷蔵庫に立てて保管し...」と説明が丁寧である。純米吟醸は「冷蔵庫で立てて保存し」と温度には言及していないため、冷蔵庫だったら温度は関係ないよね、と言われるリスクがある。

並べている順序についても想像が広がる。大吟醸は最後のあたり、沈殿や滓が出るのは濾過を最小限に止めているためで品質に問題があるものではないよ、と説明した上で、酒は20歳から、おいしく適度に飲めよ、妊婦は気をつけろよ、とクロージングしている。純米吟醸はそこが全部フラットになっていて、最後に「沈殿や滓が生じる場合があります」とやはりちょっとそっけない。生じる場合がある、というだけで「品質には問題はありません」と補足がないし、「濾過を最小限に留めているため」という言及もない。

濾過を最小限にしないのが大吟醸の特徴なのかな、と思うじゃないですか。

側面がこちら。

大吟醸は「加熱処理を行わない」「濾過は最小限」なのに対して、純米吟醸は「加熱や濾過をせずお届け」なのである。つまり、濾過についてはむしろ大吟醸の方が行われているのである。

ウム。なかなか見比べないとわからない違いがある。(表記をもとに酒を飲みながら考えていた話なのでバカっぽいのは仕方がない)

ほか、720ml瓶 / 四合瓶などちょっとした表現に違いがあるのが面白い。どちらかが先に印刷されて、どちらかが後から修正されたのか、ロットによるのか、それとも偶然「こんな感じのテキストを入れといてね」と言われた別々の人が別々に書いたらこんな感じになったのか。

そういうことを考えながら昨日は楽しく飲んでおりました。

*1:車で30分以内という意味です