見た。うーむ。面白かった、とか感想をつけるのは憚られるがすごかった。飛行機事故のシーンがまず怖いし、雪崩も怖すぎる。
1972年に南米で起きた飛行機事故でアンデスの山中で72日間生き延びて生還した人たちの(その回顧録の)映画。アンデスの奇跡として有名になった出来事で、まあ、「食料もない冬山で彼らは一体何を食べて生き延びたのか」っていうアレではある。クリスチャンの葛藤は自分などには想像するのが難しいものがあるわな。
映画のラストは希望と絆で締めくくっているが、おそらくは遺族たちとの、また想像するのが難しいほどのあれこれがあったんだろう。当時の当地の世論や報道ぶりはわからないが、当然に「犠牲となった他の乗客たちは、何か恐ろしい最期だったのではないか」と思ってしまう遺族(や第三者)はいただろうし、それらが現代にいたらどのように決着しているのかもわかんないけど、あのラストの形である必然があるんだろうな、と思った。映画を見ている時は、「ああ、きっと最後に、意地悪な(あるいは生存者に邪悪を見出した)目で、いったい何を食べていたんですか、とマイクを向ける報道の人が現れるんだろうな」と予想していたんだよな。その予想自体が、事件の顛末から自分が想像するありがちな社会派映画のステレオタイプなのだ。反省するところであった。
しかし、いくら日中で陽が出ているとはいっても長時間雪山で活動できる服装ではないと思うんだが、どうなんだろうか。メイキング的なコンテンツでは、実際に俳優が現地であの格好で普通に撮影されているので案外平気なのかもしれないけど。。