見た。面白かった。面白かったが、この面白さの70%は原作とキャラクターの強さであって映画というクリエイティブとしてはイマイチだった気がする。漫画とアニメ見てない人はどう言う感想を持つんだろう。
前作「運命の炎」の続き、武神龐煖(ほうけん)が野営地に出現するところから始まるんだけど、主人公の信がめちゃくちゃあっさりやられるし羌瘣(きょうかい)の、「トーン、トーン」も神秘的でも不気味でもない感じで演出が弱い。かわいそう。という微妙な温度感の出だしで不安になる。
そのあとも趙の白髪の将軍とか李牧の髪の色(李牧は服も)がどうしても違和感あったりとか、回想シーンとか村の女性たちのシーンが妙に間延びしていてテンポ悪いとか色々と気になってしまう。蒙武の手勢が囲まれた場面で「ここはこういう地形でな」って解説がないのが惜しいし、そもそも俯瞰でみた図で蒙武たちが少なすぎるので一瞬で全滅させられそうな雰囲気なんだよな。漫画だと「ある程度持ち堪えられそうだけど逃げ場がないので死地」って雰囲気あったんだけど。なにより、李牧が情報封鎖とかをうまくやって王騎を出し抜いた!すごい!って感じがぜんぜんなくて(王騎はこんな風に読んだんだよ、とか、北部の馬は崖とか走れてすごいんですよとかがない)、単に王騎が釣り出されて負けましたみたい感じになっており、李牧の凄さがわからない。女がらみのシーンが妙に尺とってるので、必要ない演出が目立って大事な描写が抜けている、という感想になってしまう。
そういえば前作も回想シーンがやけに長かったなあ。漫画だとセリフ多めのシーンって時間は圧縮されて進むけど、アニメや実写だとセリフの時間分の映像がくっついているので、そこで間延びしてしまうのかもしれない。
王騎が主役であり、それ以外は脇役という印象だった。まあ、タイトルからして大将軍〜だもんな。
不満は無数にあるけど、とはいえ割と楽しく見ることができた。原作の力があるし、映像も、日本映画もスケールデカい映画を作れるという感じがどんどん出てきて嬉しいですね。
妻が見ていて「日本人がしない表情の作りなので変だ」って話していて面白かった。まあ、中国ですからね...。