SREって「信頼性コントロールがものごとの成果の量に影響する」という法則のもとに成り立っている考え方だと思うけども、ものごとの成果っていうのが何かというのはけっこう曖昧。
でも抽象化された、リードタイムの悪化が大きなネガティブになる状況において、プロセスの個別最適の結果リードタイム悪化させるような力学が働いている部分を見つけて、そこに「適正な品質レベルは全体の成果から導かれるのだ」という原則を導入し、適正な品質レベルを探さなければならないと掲げるというのは強力なドグマだと思う。いろんな場面に対して有効である、強い問いだ。「われわれの適正な品質レベルはどう定義されるのか?」 イテレーティブな営みの中では、開発や変化のリードタイムそのものも品質として扱う必要が出てくるし、限られたリソースをどの程度投じるかも変数になってくる。変数がいっぱいあって大変すぎる。これを「システムの信頼性」または信頼性の価値の変動のような概念を導入することでわかりやすく・汎用的にすることに成功している。
基盤やプラットフォームの提供者にとっては、それが利用されて生み出す価値を最大化することにフォーカスせよ、というメッセージになる。仕組みがよく使われて、確率的に一定程度壊れるようなことが、確率に従っておきるくらいに活用されるのがよい、という世界観。