新しいダイニングテーブルが欲しかったんです
いろいろ考えた結果、直径140cmの丸テーブルが欲しい!
ただ、なんか家具屋にいってもあんまりないんですよね。110〜120cmとかはいっぱいあるんだけど。あっても、北欧シンプル、みたいなのが多くて、うちに合いそうなものがない。
インターネットで探すといろいろ見つかりはするのです。丸テーブル、で調べても見つからないときにはラウンドテーブルとか調べましょう。
- https://muku-store.com/product/takumi/jazz-pluss/maru-table たとえばこういうやつ(URLが素朴でいい)
なかなか可愛い。
しかし、140cmで 40万オーバー。なかなかいいお値段する。見ていくと、この大きさだと30万〜40万は相場みたい。特別高いわけではない。
ものが家具なので、直接見たり触ったりせずに買うのは避けたいし、えいやとギャンブルするには金額が張る。
そして、妻が写真を見て微妙な顔をするのである。「なんか... 違う気がする...」「もっと荒々しい奴がいい」「オシャレなマンションだったらこれでいいけど、うちは... もっと... 昭和だから...」
欲しいものがない? よろしい、制作だ
フルオーダーメイドで発注することも視野には入るものの、わりとオーダー家具って作ってくれる職人さんとのコミュニケーションが重要です。
残念ながらそんな都合のいい(信頼できる)家具屋に思い当たりがあるわけではない。
リスクが高い選択肢だ。なかなか判断できない。
うんうん唸っていたとき、
妻が、意を決した。(プロジェクトX風)
「作るか...」
材料を集める
140cm x 140cm の綺麗な1枚板なんてそうそう手に入らないし、それを円形にカットするのも大変である。板を買ってつなげるアプローチをとる。
ホームセンター(コメリ、ダイユーエイト、サンデーなど)にいってカフェ板を買ってくる。厚さ3cm。長さ200cmくらい。幅20cmくらい。
これ。
7枚買ってくる。
愛車のスマートフォーツーにはギリギリ190cmの板は積めるんだけど、200cmは厳しいのでホームセンターで150cmくらいでカットしてもらう。
天板を作る
まずは木工ボンドでくっつける。

写真に写っている電動ドライバーは何に使ったのかというと、ボンドでくっつけた箇所を圧着するためにちょっとした治具を作ったのです。
この四角い板を円形にカットしたいのだけど、円形は難しく、正確な円を描いたり角度を測ったりする道具もない。
妻曰く「いっぱい角形」にカットすることにしました。

当て木をしてワイルドにカットしていく。
こうなった。

だいたい円形といってもいいのでは?
天板を補強する
木工用ボンドでくっつけるだけだと強度が足りないので、裏面に木枠をおいていく。木枠は2x2の角材を適宜組み合わせていく感じである。
2x2の角材は6尺で1000円しないくらいだと思う。何本か買ってきます。

こんなふうに組み合わせるように削ってダボで繋ぎ合わせる。釘ネジ使わない勢にとってダボは最高に便利なアイテムです。
釘やネジじゃないのは妻のこだわりです。「なるべく金物は少ないのがかっこいい」とのこと。

木枠に組み合わせる場所を削り出した様子。
こういう感じにカットするマシンなどないので、ノミで器用に削り取っていく。
けっこう作業には工程が発生していて、リモートワークでの会議をしながら、遠くでとんてんかんてん音が聞こえるわけである。「ギャー」と聞こえるあれはたぶん指を金槌でやっちゃったのだろう。
自分も切れ味が悪くなったノミの刃を研いだりして貢献しました。

補強用の木枠はこんな感じ。天板への固定も木ダボと木工用ボンドです。
天板の面取りをする
角がとがってると痛いので面取りをする。トリマーという器具を使う。使っているのはマキタの40V対応のでかい奴です。3万円くらいする。
合言葉は「買うより安い」です。よろしくお願いします。
なお、ものすごい木の粉が出ます。そろそろ「畳の上でやってはいけないのでは」と気がつき始める。
※遅すぎる

直線を得るために当て木をして、面を取っていく様子です。このためだけのちょっとした固定用の治具などがいろいろ発明されていた。

こんな感じになる。まあまあ、日曜大工から家具っぽくなってきたんじゃない?
画像は裏面だけですが、表面は丸くやります。そういうトリマービットがあるのです。「あ、この角の加工見たことある!」ってなってテンションがあがります。「ギンナン」とかね。
トリマーのビットはホームセンターでもあんまり取り扱いの種類が少ない。あと「トリマーのビット」というコーナーがジャーンとあるわけではなくて、電動工具コーナーでドリルとかドライバーのヘッドの間にひっそりとあることが多いと思います。おとなしく店員さんに聞きましょう。
足を組み立てる
テーブルの高さを決めます。
今回の天板はカフェ板で3cmです。一般的な机の高さは70cm - 72cmらしいので、それに合わせます。机の高さを調整するときに、仕事用の昇降デスクがめっちゃ役立ちました。高さを変えて「これだと食事するのに高すぎる...」などと調整ができます。うちの場合は、72cmでいいかなって話になりました。なので足は69cm。
足は 2x3 材を4本と、それだと強度的に怖いので真ん中にも杉の角材を使います。
杉の角材は自宅に転がっていた奴を使いました。出所は不明。あれなんでうちにあったんだろう...。
2x3 材は6尺で1000円くらいです。テーブルの足は69cm。工作誤差考えて少し大きめにカットするとしても6尺から2つ取れる。2本買います。
まずは取り付け箇所を組み立ての形状に削り出して...

ここでも木組みの構造をノミで削り出すおやっさんの技が光っています。
木枠にとりつけます。

金具が! 金具が出現している!
横方向の強度を補うために横棒とかいれようかと思ったんですが、足がひっかかると鬱陶しいので、金具固定をしました。
反対側にもL字金具を入れています。
5本も足があると、床のちょっとした凸凹とか歪みに対してガタガタしちゃうのでアジャスターを取り付けます。
こういうやつ。

足の裏にドリルで穴を開けて...

こういう感じに土台金具をつけて....

こうじゃ。さりげなく足の四隅を斜めにカット入れてるのがオシャレだと思う。
これで、だいぶダイニングテーブルとしてのアイデンティティが確立されてきた。なんといっても自立します。
塗装(足)
足には着色剤(ステイン)でダークブラウンで色を入れる。マスキングテープで大雑把に周囲をカバーし、ガッと塗っていく。

こうじゃ。
天板塗装
まず塗装の前に、板の継ぎ目とか節の穴を埋める必要があります。
カフェ板は杉でわりと綺麗な板ではありますが、節はそれなりにあるのでそこに穴が空いてたりするんですね。また、板の継ぎ目にもそこそこ深い溝ができるので、食卓として使うには不便になる。醤油こぼしたときのことを考えればわかります。
そこをパテとか、との粉とかで埋めていきます。妻がいろいろ試行錯誤していましたが、最終的に節はステインを混ぜた木工用ボンドで処するのがいちばんキレイにいく感じだったらしい。

板の継ぎ目を埋めていく様子。マスキングしてちまちま埋めていきます。


節を埋めていく様子。
苦労している写真が特に残ってないんですが相当大変でした。何度もやり直している。最初明るい色のパテで埋めたらめちゃくちゃ「そこに隙間があって埋めました」って感じになったり。
下まで貫通してる穴があったりするし、埋めたつもりでも乾いたら凹んできたりするのです。
天板塗装
下塗り用のシーラーを塗って乾かしたあと、水性ウレタンニスを何度か塗り重ねていきます。
ウレタンニスは和信のものを使いました。食卓なので、食品衛生法で適合マークがついているものを探します。
300mlで「畳2枚分くらいの面積を2回塗りできる」くらいの感じです。今回は4-5回くらい重ね塗りしました。
基本的には塗って、乾かして、うっすらとサンダー(いわゆるやすり)かけて、また塗っての繰り返しになります。ここは丁寧にやればいい作業なんだけど、塗った後90分間、猫がぴょんと飛び乗らないようにするのに気を使いました。

塗ってると光沢が出てくる。テンションあがります。

先にステイン入りボンドで埋めた箇所がこちら。「ああ、穴を埋めたんだな」とはわかりますが、そんなに目立つ感じじゃありません。サンダーを丁寧にかければ家具として違和感ない感じになりそう。
完成
ということで、完成です。足がついてからは勢いよく進みましたね。

椅子は市販のものです。一脚2万円くらいのものだと思う。面取りした箇所もしっかりサンダーかけて滑らかになっていていい感じです。
ゴロゴロ転がして居間に運んでいきます。円形ではなくて「いっぱい角形」なので、がこん、がこんと回っていくのがメカメカして面白かった。床に傷はつきました。
配置。おお、なんかいい感じなんじゃないか?

写真だとコンパクトに見える。わりとでかいです。

様になっているじゃないの。めっちゃいい。
直径140cmだと反対側に座るとだいぶ遠いので、真ん中に鍋を置いてしゃぶしゃぶとかやるのは大変だと思う。そういう使い方をする場合には110cmくらいがいいのかも。ただし、細かい使い勝手をおいとけば、でかいのは正義です。PCのメモリの大きさは机の大きさに例えられますもんね。大きい方がいいですよ。
反省点
塗装前に天板のサンダーがけを大雑把にしてしまったせいで、塗装後にちょっと凸凹が目立つというのが反省点だそうです。この記事を読んで「じゃあうちも作ってみるか!」と思う方がいらっしゃいましたら、とにかく天板のサンダーがけは執拗にやることをおすすめします。でも、ある程度凸凹してても、味があってそんな気にならないとは思う。
あと食卓なので、ウレタンニスの耐久性は少し心配です。ヤカンとか鍋とか直接おくと塗装が剥げるはずなので、本気度が高い場合には高耐久性とか耐熱性をうたった製品もあるから試してみるとよさそうに思います。