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日記だよ

映画「ひゃくえむ。」

見た。たいへん面白かった。

原作の漫画を読んだときと結構印象が違うのは音楽の力かなあ。レース(というのか?)シーンの選手たちの必死な感じは類を見ない良さだと思う。オン・ユア・マーク...というアナウンスからスタートの合図が鳴る前の緊張感とか、足音の音響とか素晴らしかった。

特に決勝戦の、一人ひとり名前が呼ばれて選手が応えるとこのアナウンスと雨音の重なり具合がとてもよかったんだけど、これは伝わるだろうかな。作品や技術としてよい、というものでもなくて、自分の心情とぴったり一致している距離感というか、なんかそういう感動があった。これはごく個人的な動揺だとも思うけど、よいシーンだとほかの多くの人も思うのだろうか。

スタッフロールで「小学生編」とかパートごとにスタッフ分かれているのを見て、おお、となった。しっかり分業しているのだなあ。一緒に見ていた妻は「絵のタッチが全然違うから、監督とか違うのかなと思っていた」としたり顔である。

原作読んではいたはずだけど、改めて音声付きで見ると財津と小宮はだいぶキレてるな。いや、だいたいみんなおかしいんだけど。トガシくんが圧倒的に普通なのがまたいいのだ。人間らしい。のだけど、小学生のころから「この世のすべての問題は100mを一番早く走れれば解決する」などいかがわしい哲学にたどり着いてしまうのは果たして普通なのか...? という気もする。普通でいいやつなんだよ。トガシ君。

あとエンディングテーマが本編の内容にぴったりあっていてよかったです。

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「現実的客観的に見れば...絶望的絶対的、一位はきっと取れないな、わかってる、わかっちゃいるんだ、圧倒的直観的に僕は納得できちゃいない、ああなんでこんなにも面倒で不適合な長所を宿してしまったんだろう?」