見た。面白かった。
岩明均の漫画が原作で、いわゆる超能力と民俗学な伝奇もの。大学生ナン丸くんは、気合を入れると小さな穴を物体に開けられる超能力の持ち主。なんだけど、大学の研究や就職活動に役に立つわけでもなく、現実的な悩みの前に無力である。しかし行方不明の民俗学の教授の研究内容が、ナン丸くんのご先祖様のルーツである秋田県のどこぞの村と関わりがあるらしいぞ、というあたりで話がゴロゴロ転がっていく。
強く印象が残ったのはキャスティングで、役者の目力が全体的に強くて、原作の雰囲気にすごくマッチしていると思う。女性はメイクもあるのかな。ナン丸くんはちょっとシュッとしすぎでは、と思うこともあるけど、喋り方がそれっぽすぎて気にならなかった。良い。
ディメンションボール(仮)の「パン!」の描写はちょっとチープさは否めない。あとは日本の映画らしくやっぱりセリフが聞き取りづらいところがあったり(字幕で安心)、なんか会話の間がいちいちかしこまっているというか、机を挟んでかしこまって「はい」「それは・・・」みたいに間を取ってるシーンがけっこうあり、不自然さを感じる場面もけっこうある。
とはいえ、全体として良いテンポで物語が進むし、あんまり素っ頓狂な若者や異常老人とかが出てこないので冷めずに最後まで走れます。
1話の長さが40分弱だったり55分とかだったりまちまちなのがいいですね。テレビ放送の決まった枠は別に必要ではなかったのや。