今はオーディオテクニカの10,000円くらいで買ったAT-LP60Xってやつを利用している。
初心者向けの内訳
公式ページにもあるが、
・スタートボタンを押すだけでレコードの再生・停止を行なう、33/45回転に対応可能なフルオート式のターンテーブル。
これは割と大事なもので、マニュアルレコードプレーヤーってのは「回転を開始する」「プレーヤーの針をレコードにのせる」「最後まで再生されたら針を上げて回転を止める」という操作が必要なものらしい。聞きながら寝てしまうとずっとくるくる回転していて針がレコードを掘ってるってことかしら。ひええ。ぜったいやらかす自信がある。まだマニュアルは早いと思います。
この「再生が最後までいったら自動的に回転を止め、針をあげる」というのが「オートリフトアップ」というらしい。
・専用のトーンアームベース/ヘッドシェルにより、トラッキング性能の向上と不要振動を抑制。 ・当社製VM型ステレオカートリッジを付属。
トーンアームというのが針がついてる腕のことで、ヘッドシェルというのが針がついたカートリッジをおさめるところかな。で、レコードの針が交換できるようになってるやつがカートリッジなのだ。VM型というのは
VM(MM)ムービングマグネット式とMC ムービングコイル式がある。アンプのMM入力とかMC入力とかあるのはこれだ。VM(MM)は元気な音がしてMCはちょっと繊細な感じらしい。まあ、とにかくそういうカラーがあるという。で、このレコードプレーヤーにはVM(MM)型のカートリッジが付属している。
・フォノイコライザーを内蔵し、PHONO/LINE出力を選択可能。
レコードの音は普通の音がそのまま記録されているわけではなく、周波数特性が変化してるらしい。それを実際の音に近いように変換するのがフォノイコライザーということである。
ということで、まとめると・・・公式ページと同じようなポイントになってしまうけど、
- マニュアルだとけっこう面倒なことをやってくれる(再生と針の移動、終了時の自動停止)
- VM(MM)型の針が最初からついてるので別の針を買わなくていいぞ。
- フォノイコライザーってやつを別に買わなくても使えるぞ
ということで「初心者向け」なわけだ。レコードプレーヤーのことなんて何もわかっていない状態でうっかり手にした商品がわりと初心者向けで使い勝手のよさそうなものだったのは幸運だったと思う。
メンテナンス
さて、時期的には針交換の時期ではないか。
400時間を目安にしろと書いてある。だいたいこういうのの交換目安についてはあまり尊重しないタイプなんだけど、レコードの場合、針が盤面を擦って音を出すという構造上、まあ針がひっかかるようになるといかにもレコードをダメにしそうという感じがするので、気になってしまう。
その他にもベルト交換も必要とのことである。こちらは1年程度でかえるのがいいでしょうという。
- 交換針 ATN3600L: ¥3300
- ベルト : ¥1100
意外に値がする。1万円のプレーヤーに対して1年で5000円くらいかかっていくのか〜(年400時間プレイしているのか、という話はあってそこはどうなんだろうか。でも聞いてるときはずっと流している)という気持ちはあるんだよな〜。プリンタとインクカートリッジではないけど、本体のお手軽感に対してサプライのちょっとした割高感がある。
この機会だと部分的にグレードアップしようにも、たぶんこの製品はカートリッジの交換とかできなさそう。マニュアルにも針の交換は書いているが、カートリッジは専用品のみ対応っぽい雰囲気がある。
では、更新の余地はあるだろうか?
更新するとしたら
質の向上を第一に考えたいとするなら、カートリッジを汎用品で交換可能にする、というのが第一条件にくるだろう。そしてオートリフトアップは外せない。猫がいるのでダストカバーは必須だ(意外とないやつが多い)。
などの条件を勘案したとき、テクニクスのSL-1500Cが鉄板っぽいんじゃないか。という気持ちになる。オーディオテクニカのラインナップには上記の条件を備えた上位機種がない。
これはどこでレビューや紹介記事を見ても悪い話は見ない。ところでレコードプレーヤーとターンテーブルって何が違うんですか。あんまり違いはないのかな。DJ的な人がワイワイやるときに使う諸機能があるかないかくらいで考えておくとよさそうである。回転速度をあげたりさげたり、そういうやつか。
10万超えてくるか〜。まあそうだな。そうだろう。