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日記だよ

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOL.3」

見た。全体としては面白かったと言って良いけど、後半の展開は退屈気味だった。

以下はネタバレなのですが、

敵役がバカだと飽きる。非道さも薄っぺらくなって、悲劇も軽くなってしまう。カウンター・アースの顛末もなんかあっさりしていたしなあ。実験の唯一の成功作であるロケットを悪役が探し求める動機も雑だし、頭がいいはずなのにその行動も無計画すぎる。主人公たちが「うるさい、とにかく、なんとかするんだ」という勢いで行動するのはそういう設定だからまあいいとして、敵の重力操るすごいパワーに重力反転ブーツで一発逆転という安易さも納得はいってない。

でもオールディーズの選曲は相変わらずセンスいいし、アントマンの新しいやつ同様、異次元的な空間の描き方もそれっぽくなっている。初期スターウォーズがやりたかったであろうものを10倍進化させたような、いろんな種族の宇宙人がごちゃごちゃ集まっている感もいい。

減点ポイントと加点ポイントが相殺されてギリギリ佳作になってる。そしてこの加算ポイントは作品単体ではなくこれまでのキャラクターたちの積み上げからきているので、作品の作りや品質に対しての感想はけっこう低評価であって、「ガーディアンズの決着がついた」「ロケットかっこいい」という2点において大変良かったという、まあそういう。