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日記だよ

小説「本好きの下剋上」が完結してた

書籍で読んでる勢なので完結したのでめでたいですねという感じである。

途中から本好きの話というより宮廷よろめきドラマ(よろめいてはいないが)みたいになってきてダルさは感じたものの、基本的には説明的だが淡々とした荒れない文章で、読み進めるのに退屈以外の苦痛は少なかった。周囲の人間のローゼマインに対する好意や敬意の表明が繰り返されるのは、さすがにつらいところはあるけども。

それでも、本作は主人公ローゼマインが強い望みを持ち、大きな魔力などに対して高い代償を支払っていて、さまざまな苦労はある中でそれなりに最善の未来を目指して頑張るという構図があって、破綻せずに最後まで駆動されている。これはすごいことだし、保護者であったフェルディナンドさんの立場とうまく噛み合わされていてラストは見事だなと思った。

ラストは見事だなと思ったんだけど、妻(Web連載で読了済み)にそれを説明したら、

「ああ、なんか別の人の視点から見るとあの出来事はこうだったんですよ、とか最近の女子向けのそういう小説みんなそれ。猫も杓子も、この登場人物からみたら実はこう見えていて、って展開で飽き飽きするわ」

そうなの?