見た。面白かった。
南北戦争のあたりを舞台にした西部劇である。
これは非常によかった。モチーフがまず「一万頭モーモー大移動」というのが良いし、旅する人々がまだ見ぬ土地に鉄道があるかどうかとか巨大な牛肉市場があるかどうか半信半疑ながら夢見て進んでいくのはほぼファンタジーの領域である。子供に銃を渡す危なっかしさと信頼感の描写がめちゃくちゃ格好良いし，女との死別、フロンティアへの到着、土地を奪い取る荒々しさ、ガンマンとしての格好良さ、父親的な存在として振る舞う関係性などがポンポン出てくる。そしてロードムービーに変わり、仲違いと女との出会い、復讐劇からの、えっそういうラストなのと思わずポカンとして笑ってしまう清々しさがある。
「お前、彼女と結婚しろ」「いつまで命令する気だよ」「今までさ」
