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日記だよ

映画「ハウルの動く城」

Blu-rayTSUTAYAで借りてきて見ました。基本的にはすごく面白かった。

以前見たことあるんだけど、あんまり話を覚えていなかったのですっかり初見の気持ちで見れた。

いつもテレビのアニメ見ている時には「全13話の3話目だからこういう展開があるんだろう」とか「そろそろ折りたたみで話を畳んでいくんだろう」みたいな感覚がどこかにある気がするんだけど、映画を見ているとそういう時計が頭の中にあんまりないっぽい。

なので、ソフィーが呪いを受けてから旅立つあたりで、そのエピソードが全体のどういう位置付けなのか、とかそういうのがわからずにただ物語を受け止めていたように思う。

嵐の魔女とかカルシファーとかカカシがそれぞれどう位置付けられていくのか、戦争の描写とかハウルの「逃げていた」「勇気が」などの重要なキーワードっぽいものがどのように取り扱われていくのか、とかそういうのがいっぱいあった。見ているうちはずっとワクワクしていた。しかし、少々たたまれ方は唐突だったように思う。ソフィーの愛も唐突だと思うし、「美しかったことなんてなかったわ」と泣くほどの激情があったはずなのにそれを奪った呪いへの受容が素早すぎるのではないか、とかそういう。ハウルの行動原理も謎のまま、勇気だとか、師匠からの逃避だとか、それっぽい感じではあるんだけど、見ていて「わかる!」ってならないというか。

もともとは原作の大きな物語の一部を切り取って持ってきた映画なわけだから、そういうものなのかもしれないけど、映画の外側の文脈の存在感があんまり大きいと見終わった時に「これ描写足りなくない?」とちょっと不満になってしまう。見直したらわかる、というものでもなさそうだな、というのは原作ファンである妻のコメントからなんとなく感じるところ。

まあでも面白かったです。はい。