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日記だよ

TVアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」

見終わりました。ハッピーエンドであるのは何よりよかった。

最後まで見てもデータストーム、パーメット、ガンド技術とガンダム(の呪い)について十分な理解をできたとは言いづらいのだが、雰囲気でとりあえずは問題ない気がする。

面白かったんだが、キャリバーンがどういう機体なのか全くわからないとか、エアリアルとキャリバーン以外の機体の名前が全然覚えられない(というか個性がデザインと色以外にわからない)とかそういう問題はある。一期のあの終わり方から二期の中盤までのちょっとダークな、リヴァイアス的な感じを経て、学校が戦場になった後の後半は仮面のお母さんとエアリアルを追う一本道のストーリーになり、ミリオネさんとの感情的な衝突とその解消もヌルッと終わってしまったのは残念ではあった。

映像も演出も高いレベルだと思うんだけど、盛り上げて面白い要素をばら撒いた後の畳み方に対する不満があって、これは鉄血のオルフェンズのときと同じ感想なんだよな。オルフェンズは賛否あって俺はだいぶ賛側の立場ではあるんだけど、それでも物語序盤からの因縁の決着というようなカタルシスがない。登場人物はそれぞれの落とし所へと辿り着くのだが、見ていて「そうかーこうなったか、こうなるしかないもんなあ」という諦めにも似た感慨がくるようなアレがないのだ。と書いて頭に浮かんでいるのはスクライドの最後の喧嘩とかトップをねらえ!とかなんだけどジャンル違うかもしれないな...。つまり戦記を描いた初期の宇宙世紀ガンダムとは違うのだけど、ではそうではない今のガンダムとはどういう物語なのか、というのがあんまりしっくりこないというか。やはりスレッタ・マーキュリーが母親と対峙して乗り越える話、という構図ではあるんだけどそれにしては最後はあまり葛藤や超克がないし、出自は舞台装置としてあまり機能してないし、根が前向きすぎるので落ち込みが一過性すぎる。難しい。一気に通し見したのでそういう感想になったのかもしれず。つまり一話見て一週間あけて見ていたらちょっと違った印象があるのかもしれない。

動画サブスクサービスで一気見がしやすくなったけど、その結果週一放送のフォーマットにおける標準的な「行間」を崩してしまっているのかも? などと。

グエル兄様がずいぶん主人公然とした雰囲気になっていたのはよかったと思いました。

アニメとは関係ない話

猫がプロジェクターの光の感じを気に入ってしまったらしく、視聴しているとセンタースピーカーによじ登るようになって困った。

目を悪くしちゃうよ〜