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日記だよ

「要はバランスおじさん」の亜種で「初手トレードオフスライダー若者」が出現している気がする

最初は全部やれるように考えようぜ、みたいなことを思うんだけどなー。立場が微妙についてしまったので言い方を気をつけないといけない場面がたまにある。ものごとの一番最初のタイングで、訳知り顔で「まずやらないことを決めましょう」とか「全部はできないのでバランスを取ることを考えましょう」って言い出すのはかなり悪い教育過程を経ているんじゃないかと思うんだよ。失敗しないことを最優先にしているロジックで「小さく失敗してフィードバックループを回したい」と唱えても失敗の数は増えない。

数多くの失敗をするのが結局のところ近道であるということを頭では理解しつつも、しかし「わかっているアンチパターンは避けましょう」と別にわかってもいない、どこかの誰かのアンチパターンの形式的な回避策を土台に埋め込んでしまう。「失敗を繰り返してフィードバックを得る」が成功のための痛みを受け止める心構えではなく、自分の失敗に対する予防線として機能することに気がついた子供のような振る舞いをする。

自分がそうなってないか、気をつけないといけないよなー。などと。「要はバランスおじさん」が厭われるのは同じ理屈だろうから。やりたいことができないことを、直視できず、バランスをとった結果妥当であると自分を納得させるであるとか、ものごとを決めるボールが回ってきた時に、自分の意思決定ではなく各種の外部力学からバランスされた結果であるかのような顔をするのは、それはよくないだろう。