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日記だよ

キャリアの大半でマッチングサービスやってる気がする

マッチングサービスとはつまり、

  • AがBを探している
  • CはBの需要のある人に自分を見つけて選んで欲しい

ときに、

  • AがCを見つけることが中心価値であるサービス

という話です。

恋人探しみたいなやつも典型ですが、企業と人をマッチングするサービスもあらゆる方面であるし、企業が企業を探すものもあるし、読みたい本を探す、見たい映画を探す、うっかりすると「半年前の自分の行動を探す」なんてものもあるかもしれない。不動産サイトなんてのは物件を探しているように見せかけて実は企業とマッチングしているわけです。いろいろある。情報を生み出し蓄えるシステムと結合することでもうちょっと複雑なものになることも多いけど、まあ、マッチングサービス的な側面はいろんなところに潜んでいる。

ECサイト作ってる時、決済や配送システムの自動計算処理、トランザクションの扱い、ポイント関連の複雑な要件みたいなのはもちろんあったけど、「お店がお客さんに選んでもらいたいのでいろいろ工夫をする」「お客さんは自分の見つけたい商品を見つけるために活動する」というユースケースが常に中心にあった、ということをふと思い出したのでメモです。

実際のところマッチングは一瞬で終わるように作れるんですよね。十分な情報を双方に提供してもらえば、えいっとできる。終わらせたい。そこにコストをかけさせたいか、かけさせたくないかみたいなやつがある。不動産さがし、恋人さがし、転職先さがし、といったのは探す行為自体が重要なアクティビティになってる。これを一瞬で終わらせようとするのはたぶんうまくいかない。検索機能はただのキーワードに対する正しい動作をするシステムと位置付けるか、ユーザーと適切な情報のマッチングだと考えるかで面白さが変わってくる。探し出すという体験を提供できているかという視点がある。そもそもマッチングの成功とはなんなのかって話があります。マッチングなかなか奥が深いもんです。