12月に中古で家を買ったわけですが、大工さんに見てもらったら、「この家は、新しいですね(築30年ちょいです)。新しいけど、在来工法ではなく古民家作りになっている」
古民家って古いから古民家なのでは、と思ったけどどうやらそうではないらしい。
古民家作りという言葉があるのか、と思って調べるがよくわからなかった。在来工法に対して伝統工法というのがある。
一見して「あ、うちの家の作りだ」という感じ。でかい木をうまく組み合わせて作っていて、柱の隙間に土壁がある。床下を見ると基礎石? の上にぼんと柱が置かれている。巨大な屋根が組まれていて、ぶっとい梁が十文字に組まれてそれを引っ張ってる構造。引き戸のレールなどが分厚い横木に直接切られている。
リビングの柱の作りとか見て「これ古民家作りじゃねーか、なんでこんな新しいのにこんな凝った作りになってるの」と驚愕していた。主な構造体として使われている木材は大量に流通している通常の建材ではないので交換は大変そうだという。太さも長さもあるし青森ヒバのめちゃくちゃでかい削り出しとか欅の一枚無垢とかがそこら辺に使われていて、今では普通にはまず作れない(予算的に)と言っていた。法的にも怪しいのではないかとか(耐震構造とか)。これは面白いけど、いずれ何かで困るのではないか。火災保険とかそういう方面でさ...。
そんなに丁寧に大工さんが褒めてくれる作りなのに、天窓を見た瞬間「どうしてこうしちゃったんだ...」と顔を曇らせていたのが辛い。「そりゃ、あれだと雨漏りしますよ」そうですか。残念です。