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日記だよ

エラーの話

「コンピュータのエラーつらいのでプログラマーの人よく耐えられますね」って意見に対して、繰り返し「世界はそもそもエラーだらけであって、コンピュータがエラーを出すことを特別扱いする意味はわからない」という表明をしたくなるのは、世界がエラーだらけではない人間があっけらかんとその苦労は選択可能なものであり、わざわざそれと付き合うのは物好きなことだみたいに言う(ように見える)のがなんか気に入らないからなのではいか。自分がしている苦労が軽視されていると感じるのではないか。そしてそういう構図はあんまり自覚されないのではないか。

コンピュータのエラーに苦しんでいる人に「えっ書いてますよね」「なんで読まないんですか」と言ってしまうのも実は同じく相手の痛みを軽視している可能性についても考えないといけない。つまり彼や彼女は常ならぬ痛みに驚いているのであって、痛みに慣れきっている人間がその驚きを軽視すべきではないのではないか。