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日記だよ

リモート会議の生活音

Twitterで「子供の声など生活音が聞こえてくると上司に注意された」とか、それに対して「仕事環境整えるのは会社の仕事なのでは」みたいな話題が盛り上がっているのを見た。見たんです。ちらっとね。幻かもしれないが、そういう話を見た、として日記を進める。

猫が乱入・犬が乱入・子供が乱入はよくある微笑ましいエピソードとしてそうですねって気はするが、いっぽうで「共用PC使わない」とか「ディスクは暗号化する。重要なファイルはローカルには保存しない」とかの背景にある個人情報保護ポリシーや機密保護の観点でいえば、「外の声が聞こえるということは中の声も聞こえている」「子供が乱入できるということは他の家族も乱入できる」などあまり普段は考えないことにしている問題が現出するよなぁなどと思ったりした。よーするにリモートワーク実施時ってオフィスの居室と同程度のセキュリティが担保されている前提になってると思うんだけど、はたして。

実際、カフェで機密ファイル開いているのと何が違うのかって問題は解決済みなんだろうか。それとも、どこかで家族がリモート会議トークを漏れ聞いていた結果としてのインサイダー取引摘発とかインシデントが社会問題化するまではなんか適当に気にしないことにするという社会的合意があるのかな。いずれにしても、そこに反論すると藪蛇というかいろいろ面倒なことになるポイントはありそうだな、という話ではある。

いや実際どうなんすかね。自分も個室で仕事部屋はあるけど別に鍵はかかってない。家族と共用のWiFi APを使っている。(これは別に分けてもいいのだけど)子供はいない。でも配偶者と2人とも在宅勤務なので近くに座って仕事してますワハハ微笑ましいですねいい話やみたいなのはけっこう聞く気がするわけです。

ルールに厳格にいくとたぶん日本の多くの(我が家も含めて)住宅は、家族持ちだとリモートワーク不適格なんじゃないかと思うんですよ。そう考えると緊急事態宣言後はなし崩し的に在宅勤務は特殊なものになっていっても不思議はない。でもたとえば今コロナが収束したから通勤が絶対に必要ですと言われたら辞めるでしょ?(ほんとか) みたいな話題はあって。しかし同時に自宅に作業環境がないチームメンバーもいて、彼なんかは「オフィス廃止したら辞めます」になるだろうし、子供の学区とかの兼ね合いもあって気軽に引っ越せばいいのにとはいかない。給料が倍あればまた別*1かも。とにかくそういうあれこれを考えていた。

*1:住む場所を選ぶ自由などは結局のところ経済的自由であるから