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日記だよ

小説「ウィザーズ・ブレインⅨ 破滅の星」

読んだ。大学の頃から読んでいるのだが何年も新刊出てなくてこれはもうダメかなと諦めかけていたところ、突然怒涛の刊行となり、なんと完結が目前であると。すごい。

こういう物語は極限状態にどう登場人物を追い込んでいくか、というところに展開の妙があると思っていて、ところどころの釈然としない人々の振る舞いは見られるものの、シチュエーションの熱血度合いで押し切るタイプのやつである。少年少女が世界とか大事な人の何かとか因果応報をどんどん無限に背負い込んで思い詰めていく構図について、おっさんになった今では思うところはいろいろなくはないうえ、出てくるダメな大人がダメな大人すぎるので共感性羞恥に襲われること大である。とはいえ、脳内にいる、まだ少年であるところの読者である自分としては(第1巻は2001年だそうだ。22年前である。俺まだ十代だよ!!!!)、完結まで正座待機することについていささかの迷いもない。待ってます。