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日記だよ

「身バレを避けるために詳細はぼかすし嘘も入れてます」と線が引かれた記事は基本的には全部フィクションとして扱うしかないと思う。したがって行間や作者の意図とかを考えるのはあまり意味がなくて、「描かれた出来事と構図だけを前提とした時に何を読み取るか」みたいな話になってくる。寓話と同じ。

おそらくこの書き方からこの学校の人だろう学校帰りにアレが目の前にある首都圏の学校なんてあそこしかないとか、

出てくるこの人はこの会社ぽいなぜなら知り合いの進め方にそっくりだからとか、

そういう予想を広げるのはあんまり意味のないことだと感じている。だって身バレを避けるつもりでの改変が入っているのだから、容易に読み取れる情報があるとしたらそれは改変されているものとして扱わないといけないはずでしょう。

改変が入っているのだからそこにはリアルな書き手の気配は存在せず、書き手の考えるメッセージのみが込められていると前置きして受け取る必要がある。筆の未熟さゆえに迂闊に事実に繋がることを書いてしまうケースもあるだろうけど、それを評価可能なのは書き手もしくはその人を特定可能な人だけよね。適当に改変した結果一貫性がなくなってよくわからないことになることもありそう。

こう書いていて、昔から事実を元にしたフィクションの世界でありがちな「本人特定を避けるため、いくつかの嘘を入れているが、大筋はこの通りである」ってやつはほんと難しいよな、作り方も、受け取り方も、などということを。