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日記だよ

CIAとかそんな感じの諜報組織の立派な施設にいる。男と自分が二人連れ立って個室に入り、壁のタイルを押すと秘密の扉が開いて秘密の通路を通り秘密の部屋へ行ける。そこでは何か悪い話をしているのだが、監視カメラを見ていた別の男が「しっ、誰かにつけられたか」などと言い出す。いやいやそんなはずはないんだけど。でも最近トイレの個室の利用状況をIoTで可視化するシステムが導入されたって聞いたな。人が入ったけどずっと不在というのが見つかったらまずい(目が覚めてから気がついたけど別に個室の扉を閉めずに秘密通路に入って仕舞えば問題は起こらないのでは?)。ではどうする?  しばし思考。「このトイレの通路は使えない。もったいないが封鎖だ」決断。決まればみんな素早い。さっと赤いボタンを押す。どこかでゴンゴン音がして「これであの通路は使えない。いくら探しても秘密通路は見つからないさ。トイレ個室チェックシステムのエラーとして扱われるだろう」

場面変わって監視カメラの映像がいっぱい流れている部屋で、椅子の上に体育座りの男。「僕の個室利用状況確認プログラムがエラーなんておかしい。鍵が閉まっているが無人のトイレの個室というのが不自然だ。何かある。トイレの入り口のカメラを全部監視し、入った人間と出てきた人間を全部記録しろ」(たぶんこのシーンの背景には、それによって秘密がバレてしまう、という緊迫感の演出がある)

「どうやってトイレの壁の通路を封鎖するんですかね。扉の開閉装置は止められても通路は壁の裏にあるんすよね?」「わかんないけどボスのやることだから」などの話を呑気にしている冒頭の人々。「それにここの諜報機関の連中も我々が内側に潜んでいることはなんとなく気がついているのだ。つまり共存関係だよ」

 

そこらへんで目が覚めた。トイレの秘密通路が個室状況可視化サービスでバレてしまうという展開はなかなか鋭いと思う。

たぶん、冒頭の秘密通路のくだりは、週末に「スーパーマン ディレクターズカット」の前半を眺めていたため、地下鉄のトンネルの片隅に秘密通路がある、みたいなシーンの影響を受けたんだろう。