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日記だよ

近況

ゼルダは進められてない。家の裏の草刈りもなかなか進まない。

新刊をいくつか読んだ。

マルドゥック・アノニマスはひたすら特殊能力戦闘の回だったが登場人物が多すぎて途中からよくわからなくなっていた。ハンターの深掘りが続くのは面白いんだけど、一つの「街」の巨大な存在感というか巨大な実在性はどうなの。され竜のエリダナとかも一つの街や地域が圧倒的に強く重層的に描かれている。東京は東京という街というより日本という国の首都として全国から全てのリソースを集めて栄えた業を抱えているわけだが(だからこその特殊性に納得がいく)、マルドゥックシリーズの舞台となる街はなんかこうよくわからないけど広大で深淵である。バットマンゴッサム・シティもそういえばそんなところあるな。

本好きの下剋上もそれに近くて、どうも主人公が演劇しているみたいな感じでドラマが感じられず読後感が薄い。描かれる神々、王国を収める貴族や王族の世界、家族を大事に思う人々の生活感、どうも詳細に描かれれば描かれるほど脳内の辻褄があわなくなって、その違和感を埋めるために遠目で見る、という感じになっている。

どちらも結末についてはそれなりに気になりがあるので続きが出たら買うと思うのだが。うーむ。

弱虫ペダルは楽しく読めるのだが、語尾無理に変えなくてもいいのよ。ドラマよりも一部の人物のいつもの決め台詞や勝負シーンを楽しむ感じになっているきらいがあり、キャラクターものとしての成熟は感じる。少年ジャンプの名作漫画はだいたい敵がインフレを起こしていくのでどこかでよくわからない感じになるのだけど、とはいえ、敵がインフレしないと、物語としては平坦になってしまうよな。弱虫ペダルは1年目、2年目、3年目のポジションの変化を描くことで、はじめの一歩は引退後のキャリアを描くことで「より強い敵に立ち向かう」のステレオタイプから変化を作ったように思っているけど、気がつくとやっぱり同じ土俵への引力が働いている気がする。

Artisteは面白いんだが、登場人物が増えていくにしたがって散漫になっていく人気漫画っぽさがあって心配さがある。群像劇だからそういうものという気もする。どうなるかな。でも作風が好きなので続きを待ってます。