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日記だよ

映画「第三の男」

見た。超有名な映画だけど見たことなかったのです。

かなり面白かったけど、思ったのと違った。世話になった人物の死を追う三文作家の物語です。

まず音楽、 ヱビスのテーマとしてお馴染みのアレなんだけど、てっきりこう、一家団欒ビールで一杯とか、田舎町で農家が牛の世話してるとか、そういうあっけらかんとしたシーンのイメージがあったので、よもや下水道での警察との追跡シーンとかでドヤッと流れてるとは思わないじゃないですか。んで、映画の内容も心理劇みたいな、スリラーだとしてももうちょっと内省的な感じかなとなぜか思い込んでいたら、思いっきりノワールな犯罪劇でびっくりした。三文作家のマーティンがわりとハードボイルドな感じなのよね。警察に対する突っ張り方とか、聞き込みの仕方なんて堂々としたもんで、ぜんぜん作家ぽい、やわな感じがないしな。いや、三文作家ってそういうイメージの職業なのだろうか。てごわいかんじの。

終わりのとこ、並木のシーンが有名なのは理解できる。最後にタバコに火をつけて吸い込むマーティンの心情はぜんぜん理解できないけど、ギリギリと共感するものがある。シュミットさんに話しかけないのもいいんだよね。わざわざ空港に行く車からこのままじゃ帰れねえよと降りてずっと待ってるのに、話しかけないんだよ。待ってて、通り過ぎるのを見もしないんだよ。妻曰く「ヘタレの話か」違う、違うんだよ...ヘタレとか言っちゃいかん。