ミッション: - イノベーションを起こすためのアイディアを創造する 具体アクション: - イノベーションにつながるアイディアを生み出し、そのイメージがわかるプロトタイプを作成し、二週間に一度全社にデモをしてイノベーション実現検討部に引き渡す。 評価: - 二週間に一度デモが行われていれば減点はなし - 少なくとも自分が本当にそれがよいアイディアだと信じそれをプレゼンしていることが条件 - インセンティブ - イノベーションにつながる、既存事業に対して改善をもたらすなどの実績により加点 補足: - 一週間に一度の全社デモと、イノベーション実現部に渡す企画の体裁さえ整っていれば出社勤怠、出張や予算の使い方にある程度大きな裁量を持たせる。 - デモの品質は問わない。 - 待遇については上級管理職相当とし、十分な経費の利用を可能とする。
これは「そんな地獄みたいな仕事はしたくない」という笑い話です。
最初は楽しくやるんだけどやがてアイディアが枯渇し、つまらないと思うアイディアでも「面白いですよ」と言って説明しなければならず次のデモの日がやってくるたびに憂鬱になり、周りからは「予算使い放題、出社も管理されてなくて、成果あげなくてもそんな高待遇なんて羨ましい」としか見られず、やがて全ての思いつきが以前だしたアイディアの焼き直しにすぎないように思えてくる、という怖い話でもある。とはいえいわゆる大手さんの企画の生え抜きは、ある程度は似たような訓練を受けているんじゃないか、という気もする。こういう、怖い笑い話のエピソードはたまに見る気がするし。
個人の企画者に負わせるのは大変なのでもっと組織的に取り組みたいですね。ただ「組織的に取り組む」のが可能なのかはわからない。人間の頭の中で圧縮して謎の化学反応を狙うしかない領域なのかもしれない。
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フルタイムOSSコミッターみたいなのもある意味では近いかも。もともと尽きぬ泉を持っているような人を雇っているから機能するという話で、「お前今日からフルタイムで neovim 開発にコミットしろ。自分がいいと思うことをやれ。ただし毎週必ず貢献を発表してもらう」と振られたら大変だろうな、と思う。