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日記だよ

アナログレコードプレーヤーをうっかり買ってしまった

こういう買い物していると完全に子供の頃憧れたアイテム*1買ってる気がする。仕方がない。欲求というのはそういうものだと思う。

www.audio-technica.co.jp

これ。

接続は特に引っかかることはない。アンプのPHONO入力ってやつにつなぐ。アナログレコードはレコードの溝を擦って出てきた音を増幅するというのが基本的な作りだけど、擦って出る音には偏りがあってそのままだと人間の耳で聞いた時に原音とだいぶ離れた感じになるらしい。それをなんかいい感じに人間用に変換してくれる「フォノイコライザー」ってやつがある。AT-LP60Xは直接レコードの出力を送り出すモードと、内臓フォノイコライザーを使って変換してくれるモードがある。うちで利用している Marantz NR1711 はフォノイコライザー搭載のアンプなので、フォノ出力を利用する。とかそういう話らしい。まあ、とりあえず付属のケーブルをアンプと繋ぐのである。後ろのスイッチでLINEとPHONOの切り替えを確認する。あとは回転するテーブルを乗せてベルトを繋ぐ。針のカバーを剥ぐ。あれ、それだけか。

レコードなんて持ってないので、これも買う必要がある。「知ってるアルバム」ということで、ビートルズの青盤を2000円で買ってきた。再生してみると、思ったよりずっとキレイな音が出て、「あれ、もっとレトロな音の感じかと思った・・・」と謎の拍子抜け感を食らう。ノイズ乗ったり歪んだりするのかと思っていたところがあった。全くそんなことはなく、クリーンで良い音で鳴る。

音楽配信サービスでHD配信されてる同じ楽曲と聴き比べるということをすると、なんとなく、レコードで再生する方が締まっている感じに聞こえる。音楽配信サービスで聞くと少し残響音が強い。もともと古い音源をデジタル化するときのプロセスで入る*2ものなのかも。音量上げると小さな音はレコードの方がよく再生されているようだった。でもそんなに普段音量上げないからなあ。大音量にするとデジタル配信の方は全体的に圧が強くなって耳に刺さる。ダイナミックレンジの話ってこういうあたりの話?

朝起きて、少し家事をしながら音楽を流しておく、という使い方をするときに、「スマホを触らなくてよくて便利だ!」という一周まわった感想を持ってしまった。リモコンなんてものもない。曲を選ぶことすらできない。ので、考えることが減って気楽なのですという話。

銀塩カメラのブームとか使い捨てカメラが流行ったりとか、「ちょっと不便だけどそこがよい」みたいなブームが世の中にはある。それと相似なのかもしれない。と思った。

*1:百科事典、アナログレコード、フロア型スピーカー、プロジェクター、二人乗りの外車、普段着としての着物など。高級なものというよりちょっと使うのに手間のかかる面白いもの。

*2:アナログ音源をリマスターするとき、スタジオに設置した機器で再生してそれを高品質なマイクで再録音する、ということをしていると何かで読んだことがあり、その印象がある