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日記だよ

アニメ「悪魔くん(2023)」

ネットフリックスで見た。鬼太郎といい、最近水木しげるテイストを再現した現代アニメ化が続いていていいですね。作画や音楽、声優の演技といったアニメーションとしてはとても良かったと思う。やたら親子の絆推しなのはちょっとな、と思ったけど、美化しすぎているってほどでもないし、メフィスト親子が共闘するシーンではサイズとメガネ以外区別つかないじゃん! と笑ったりはしたけど、それらをまとめて楽しく見られた。

問題はシナリオというか何かであって、依頼を受けて依頼人の不思議な問題を解決するって軸(悪魔くんが人間のことを知っていく)と、親子の確執と、天使の人の話がそれぞれあんまり噛み合ってなくて、最後まで見てもスッキリ決着がついてないように見える。12話のボリュームの中に軸が複数あるんだけど、グレモリーちゃんと悪魔くんの距離感も平坦に描かれたままだし、メフィスト3世のキャラクターは単純過ぎるように見える。総じて、何かありげな感じに見せているのに何もなかった、という点に不満がある。もうちょっと、こう、微妙なやつがあるだろ? ほら、ねえ?

書き出してみて思ったけどかなり不満があって、それでも本作好きか嫌いかと言えば好き寄りなのが複雑である。

あと、限られたエピソード数の中で2人も映画作る系の人が出てくる。これは「らしい」の範疇かな。