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日記だよ

太助寿司で晩飯食ってきた

珍しく外食した。

太助寿司は国道7号線沿い、秋田市の北のはずれ、追分のあたりにある元回転寿司で、回転寿司のレールはあるが寿司は回っておらず紙で注文するスタイルである。サービスで海のものの味噌汁が出る。今日はエビでした。

何度か来ているんだけど今日はいつもより美味かった気がして不思議だったのでメモしておく。

板前さんの腕によるのかなんなのか。ネタが断然よかった、というよりシャリの感じとかによるものが大きそうで、握り方とか味付けによるものなんだろうか。今日の板前さんはレールの向こう側から皿を渡してくる時「ハイヨッ、マグローッ、それから、アンキモーッ、もひとつ、アジーッ」と声をあげるのが面白かった。歳をとっていてごま塩で短髪の人だった。もう一人若い人がいて、角刈りっぽい頭に鉢巻きを巻いていた。こちらは鉄火巻きを作ってくれたんだが、なんかの握り寿司の大会に出場するぞ、という登りに写真が出てたその人だろうか、と思いながらチラチラ見ていたが確証はない。この二人のどちらかの腕がめっぽう良くて、結果として美味かった、ということなんだろうか。それとも米の仕込みをした人が見事な差配をしたのだろうか。

だだみ軍艦は冬の味覚だ。だだみは鱈の白子だったと思う。この辺りでとれた一部の基準を満たしたものだけをだだみと呼ぶ、みたいなものではなく、単なるこのあたりの呼び方だろう。昔は白子苦手だったけど今食うとうまいな。そういう、食い物はいろいろある。昔の記憶を頼りに食わず嫌いをしていると損をする。「ああ、やっぱり俺これ嫌いだわ」って再確認に至ることももちろん、ある。

妻は埼玉や東京にいた頃は貝や青魚の寿司、肝や白子なんかは絶対食えなかったけどこっちに来てからは喜んで食べる。回転寿司もよく「米がまずいから嫌いだ」と言っていたが、こちらでは逆に「米がうまくてネタはなんでもいい」などと言い出す始末である。やっぱ関東はうっすらと食い物の味が違うんだろうな。むやみに地元を持ち上げる気はないが、秋田は文字通り飯がうまいのは事実だと思う。