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日記だよ

映画「Five Star Stories」

みた。言わずと知れた長寿漫画の、1989年のアニメ映画である。

原作を見てないと何もわからないのは、まあそれはそう。原作未読の人には特にお勧めするところはない。原作読者は多分見たことあるだろうから特にお勧めすることはない。あれ、これは誰にお勧めすればいいんだ?

現代の配慮の行き届いた作品ではないので、偉い人たちの争いにおいては無辜の民や素朴な兵士たちはなんの遠慮もなく殺戮されていく。別にそういう、兵士や戦争の残酷さとかがテーマであるというわけではなく、ミラージュ・ナイトは圧倒的に強いので何も知らない兵士達を一瞬にして当然あっという間に惨殺しますよというだけだし、大型ビーム兵器を放つ際も地形が変わるような砲撃を気軽にバーンと発射して民家や周辺被害を気にする感じではない。

FSS自体がそういう人々の生活のディテールから遥かに離れたレイヤーの物語の部分拡大群像劇なので、そういうものという感覚もあるけど、映像がついていると改めて不思議な感じしますね。あと偉い人が物語に配置されるときの肩書感とか、大人物感みたいなのは、この時期独特のものがあるよな、と思う。カリスマ性のある人物として基本的に描かれるし、大した人物であることは周りも感じ取ったりして、尊重する...というような。