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日記だよ

映画「復讐するは我にあり」

見た。

実際の事件を題材にした同名小説の映画化。有名だが見た・読んだことなかったもの。1979年作品。出てくる人がどれもこれもドロドロな感じですごい。これが昭和か。最初から最後まで具体的な殺人の動機や内面が描かれるわけではないので推測するしかないのだけど、特に最初の専売公社の二人とか全く意味がわからないんだよな。ただそこに事実としての殺人が置かれている。過去の話もあくまでそういうことがあったんだよ、という話であり、説明であり描写であってロジックはない。「私は殺したい人を殺したからね。スッキリしたよ」と最後が対照しているのはかろうじてわかるのだけど、それも演出に過ぎないのでは、という気もする。父親に対する正反対の行動をとりつづけていたのが「復讐」なのかっつーとそうでもなさそう。

ハルはかわいそうだった。