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日記だよ

小説「タイムシップ」

読みかけだったものに手を出した。スティーブン・バクスター作。ウェルズの遺族から許可を受けたタイム・マシンの公式続編。面白かった!これは良いものです。なんで読みかけのままにしてあったんだっけなぁ。

今手に取ったのは、kindleジーリー・クロニクルなかったっけ?と思って探したのがきっかけ。ないじゃん、タイムシップしかないじゃん、あれ読みかけで放置してない?という流れでした。ジーリー・クロニクル探したのは、なんでだったか。覚えてない。運命?

入り方は、まさに「タイムマシン」のその後、という形である。なんとか現代に戻ってきたけど、これで終わりにしてたまるか、未来でやり残したことがあるのだ!と言って再び時間旅行に出る、という、素直な導入から、「あれ、なんか前回きた未来とちがくない?」と戸惑い、パラレルワールドの混沌に突っ込んでいく。徐々に線を踏み越えるというか、こっから先に行ったら話が発散するだろってラインを超えていく。行ったり来たりしている間に行き場を失った感が強くなり、不思議な相棒に出会い、そして歴史改変に手を出してしまい、とどんどん展開していく。

2時間の映画に収めるのは厳しそうだけど、映画向きなシナリオだな〜。SFを下敷きにファンタジーをしっかり挟んでいる感じ。荒廃した未来、砂漠と雪原、赤色化した太陽、のモチーフは当然繰り返し現れて安心してしまう。