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日記だよ

映画「シン・仮面ライダー」

見た。見てしまった。なるほど「シン・ゴジラを期待して見にくるとびっくりする」はわかる。

面白かった。特撮、特に仮面ライダーの映画を単発でこの密度で成立させることができる、ということを示した到達点だと思う。(戦隊ものは登場人物多いから大変そうという側面もある)

仮面ライダーの造形かっこいいんだよね。かっこいいものを、かっこよく描いている。それだけで最高ではある。

お約束と新しさが混ざり合っている。プラーナがどうのといろいろ喋っているけど結局本郷のベルトが風を受けてエネルギーを生み出している、などは「なんでそんな仕様にしちゃったんだ」としか思えないけど、そういうことはどうでもいいのだ。ジャンプしたりバイクに乗って風を受けて強くなる、という段取りが大事。一文字のキャラクターも雑すぎる気はするけど、洗脳が解けると死にたいような辛い記憶を思い出してしまって、そこに対して「一緒に戦おう」と答えが示されるという段取りもあらゆる不自然に対する回答になっている、ように見せかけてあんまり答えになってない。ただ「伏せられているところに答えがあるんだろうな」と思わせる演出で走りきっている。

誰かのツイートで見たけど、アクションシーンでカットごとのつながりをとっていない、というのは確かにな、と思った。漫画っぽさがある。殴る、殴る、転がる、ジャンプする、回転する、みたいな進行になっていて、連続した戦いの描写ではないんだけど引いてみればこういう戦いの展開だったのだな、と納得するようになっている。

個人的にはこのノリでシン・ジェットマンを見てみたい。