見た。映像の出来は素晴らしいがこれは失敗作だろう、と思った。
まあまあ、あれよ、情報なしで「とりあえず、EUREKAから見ていくか」と思ったらまさか三部作の三作目だとは思わずに最初から最後まで置いてけぼりになってしまい、そこから一作目に戻ったのは俺が悪かったと思うけど、三作見てもやはりぜんぜんつながってなかったと思うので、これはどうなのと思う。一作目は総集編、二作目もそんな感じだけどアネモネ世界の新解釈とラストでのレントン死亡後の世界への分岐があり、三作目はその世界での真顔な物語になっていた。一応、全部見たらつながってはいるんだけど、作品の間のギャップがでかいし、説明がないキャラクターがやけに自己主張があったり(何か見逃してた?と悩むことになる)、テレビアニメ版のノリに合わせてるのかな?ってシーンが申し訳程度に挟まれてて逆に違和感があったりなどがあり、総じて苦しい感じであった。
というのが視聴直後の感想。
一晩寝てから、これは「ガンダムジークアクスと同じなのだ」と納得が降ってきた。エウレカセブンの失敗をきちんと踏まえて、ジークアクスは初手で「あなたたちの期待しているものと違うものを今からやりますよ」と視聴者に提示しているし、最後のギミックの種明かしとは別に物語の着地点を用意していたし、毎週放映というフォーマットを利用して劇場型のエンターティメントに仕立てていたと思う。言ってみれば、失敗した世界線のジークアクスだったんじゃないか。失敗はしてると思う。
とはいえ当時流行ってたエヴァモチーフは少し薄れて、代わりに家族愛とミリタリー感を押し出したのは作り手の趣味性だろうから、そこがうまくハマるかどうかの分岐点なのかなあ。作り手が高齢化するとこうなるのか? エウレカのオシャレでテクノなノリとボーイミーツガールと文化衝突とSFってトーンからだいぶ離れたところに着地してしまってるのは間違いなくて、見てる時にどういう気分でこの物語に向き合えばいいか少し途方に暮れてしまった。
三作目のミニエウレカは可愛いと思うし、アネモネのドミニクさんのUIが現代的なAIとほぼ一緒なのはすごいな〜とか思っていた。一作目の時系列シャッフルは正直見づらさの割に効果が薄かったんじゃないかな〜。