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日記だよ

読書

古川日出男「南無ロックンロール二十一部経」

読んだ。すごかった。まだ咀嚼できていない。 とりあえず読みたい人向けにアフィリエイト貼っておきます。 南無ロックンロール二十一部経(古川日出男) - amazon 分厚い本なんだが紙は厚めだし一段組なので、ページ数が異常にあるわけではない。気後れは必要…

恒川光太郎「化物園」

読んだ。良かった。 いつも(?)と趣というかタッチの違う短編集で、登場人物の現代性が強くなった気がするというか、短編単位の収まりが悪いというか、という読み初めだった。けど、最後まで読むと確かにいつもの恒川光太郎先生だ!と納得。このつながりは…

夕木春央「方舟」

読んだ。 最初文体が何となくピンとこなくて、シチュエーションも馴染みが薄かったのでB級洋物ホラーの映画を見てるような気持ち(友達同士で旅行、山奥の廃墟、そしておこる不可思議な現象)だったけど、構造が理解できると楽しく読めた。楽しく読めたし、…

砂川文次「臆病な都市」

読んだ。面白かった。 帯にあるけど本書は2020年刊行、コロナ前に出た本であることを考えると生々しさが違う。証明書を経済的利益付きで用意するとかのあたりは未来でも見ていたんじゃないかと。いや、実際は逆で、コロナの際に日本で起きたさまざまは役所の…

キム・チョヨプ「わたしたちが光の速さで進めないなら」

読み終わった。よかった。 それにしてもこのタイトルのセンスですよ。邦訳の意訳なのかな。どうなんだろう。名作「くらやみの速さはどれくらい」と対置して並べたい。 すごくうまい。他にいうことはない。大掛かりな舞台装置もあるけど、ミステリにおける日…

砂川文次「ブラックボックス」

読んだ。芥川賞こんなの出るのや。一気に読了した。 タイトルは、ここでは主人公の目から見える他者や物事の表層しか知覚し得ずその内側が見えるようでわからないブラックボックス感を表す、と文中で触れられている。あまりひねりがあるものではなく、このテ…

ブラックロッド復刊プロジェクトの...

クラファンが早々に目標金額をクリアしているようでたいへんめでたい。 ブラックロッド復刊プロジェクト | クラウドファンディング - ソレオス もちろん電撃文庫の三作も、ハードカバー単行本も持っている。ということでクラファンする必要もないかな、と思…

バリントン・J・ベイリー「ゴッド・ガン」

読んだ。よかった。 読んだことなかったのが悔やまれる、好みの短編集だった。でも邦訳されているのは本作含めて短編集は二冊しかない。 アイディア一つでシュッと一つのお話が完結していて、でもストーリーの外側に世界がまだまだ広がってそうという、窓を…

メアリ・ロビネット・コワル「宇宙(そら)へ」上・下

読んだ。まあまあ。最後まで楽しく読めたけど続編絶対読みたいとかではない。 作者は「操り人形師としても活躍し、夫とシカゴに暮らしている」多彩な人。後書きに実際の宇宙飛行士やパイロット、ロケット科学の専門家などが執筆チームに参加していることが書…

リゼロ32巻とされ竜22巻

長月達平「Re:ゼロからはじめる異世界生活」と、浅井ラボ「されど罪人は竜と踊る」シリーズはいま現役で新刊読んでるファンタジー小説では貴重な、惰性ではなくちゃんと楽しみにしている作品ですが、相次いで年末に新刊が出たので大変嬉しい。どちらも主人公…

舞城王太郎「淵の王」

読んだ。よかった。 いつの間にかKindleで舞城王太郎の本が買えるようになっていた気がする。ちょっと前までビッチマグネットとあと何作かしかなかった気がする? 気のせいかしら。とにかく、気が付いたらいろいろ入荷されていたので、未読で気になっていた本…

令和にソノラマ文庫をお薦めしてみる

ソノラマ文庫とは 2022年現在は存在しない、朝日ソノラマ社から刊行されていたライトノベルレーベルです。当時はライトノベルという言い方はなくて、なんだろう、若者向けエンタメ志向の小説、みたいな分類だったんだろうか。電撃文庫、角川スニーカー、富士…

神林長平「絞首台の黙示録」

絞首台の黙示録 | 神林長平 |本 | 通販 | Amazon 自分にそっくりな人間が突然現れて、おまえはおれだ、と言い出したらどうすればいいだろう。しかもそいつは、ついさっき死刑になって死んだばかりだというのだ。という導入から「つまりどういうことだってば…

戦争は女の顔をしていない3巻 スターリングラードの述懐をするおばさんの話は恐ろしい。石畳が血でぬめってあるけないとか大地で血と油が染み込んでない場所はないとか、言い回しがロシアっぽいけど、実際にそうだったのかはわからない。怖い。 表現の選び方…

寒くなったと思ったら暑くなったりで大変です

昨日の夜は寒くて電気毛布出そうかと思っていたけど、朝からだいぶ暖かくて、昼にもなると冷房つけないと厳しいのではという室温になっていた。窓を開けても風もない。残暑の秋なのでこういうものだとは思うけど、本当にこういうものだっけ、だまされてない?…

8月からの二ヶ月を振り返る

日記書いてなかったので。 この二ヶ月はなんか激動であったので記憶が薄い。仕事は大きな問題に直面しなかったのが救いといえば救いだが、円安によって大ダメージは負っている。140円台はしばらく下回らないだろうなーと思う。会社でまとめてドルを調達する…

小説「タイムシップ」

読みかけだったものに手を出した。スティーブン・バクスター作。ウェルズの遺族から許可を受けたタイム・マシンの公式続編。面白かった!これは良いものです。なんで読みかけのままにしてあったんだっけなぁ。 今手に取ったのは、kindleにジーリー・クロニク…

小説「プロジェクト・ヘイル・メアリー」

話題のSF小説。ということで読んでみた。面白かった。 軽い気持ちで上巻をうっかり買って、土日で上下巻まで読み終わってしまった。軽い読み口だけどかなり芯がある。たったひとつの冴えたやり方をどうしても連想してしまうけど、それはネタバレになってしま…

手に道具のある日は一箱のタバコがあれば一日じゅう幸福でいられることがあった。頭の私はいっさいを疑って澱んだり、錆びたりしたが、手の私は不動の確信にみちて物を移し、形をつくり、値を生みだした。どんな教義にも私はひざまずけなかったかわり、物に…

小説(?)「忌録: documentX」

会社のSNSでこわいらしいという話をチラ見したので、Kindle Unlimitedに入ってたのでうっかり読んでしまった。 短い。一時間か二時間でだいたい読み終わる。だいたいというのは、途中の資料の手紙とか言語能力を暴走させたような箇所の読み解きは諦めたから…

ビジネス書「チーム・トポロジー」

話題になっていたので読んだ。わりと面白かった。 骨子 チームを構成しよう。チームというのは比較的長続きする目的と機能をもった集団である。チームというのは価値創造の重要な構成単位だ。また他のチームを待たず独立して仕事を実行できる。 前提 「技術…

小説「筺底のエルピス -絶滅前線-」1〜7

読んだ。面白かった。完結してないじゃん。続きを早くください。 一巻がKindle Unlimtedで読めます。 Amazon.co.jp: 筺底のエルピス -絶滅前線- (ガガガ文庫) eBook : オキシタケヒコ, toi8: 本 ところどころ、定番のキャラクター小説の文法が鼻につく…

小説「猫の地球儀」焔の章、幽の章

再読。やはり名作であった。 最近「チ。」が盛り上がっているけど猫はテーマとして先行者なんだな。あと猫を主役にするのはズルいと思う。これはズルい。弾圧する側は無機的・脅威的に描かれはするけど醜悪とも愚かともされない。無条件に探求や前進が良いも…

小説「ブレイブ・ストーリー」

よんだ。面白かった。子供向けってジャンル感じゃないなこれ。俗悪な感じは確かにないし、どろっとした性愛や痛みは描かれない、思春期の子供に通じるコードで記述されてはいるが、真正面から勇気を描いたファンタジー小説だった。これは読んでなかったのが…

2021/10/19日記

寒いので絨毯を出した。仕事部屋では朝から暖房にスイッチ。冬だ。 昨日はdiablo2は相変わらず繋がらなかった。 家庭内ではその代わりに Unravel Two が流行している。リトルビッグ・プラネット的な手触りのパズル風味アクションゲームだけど、なんか半透明…

2021/10/11日記

diablo2 リザレクテッド アサシンで進行中。難易度ナイトメアまでクリア。バール強くて消耗戦を強いられた。ライトニングセントリーをひたすらばら撒いて逃げ回り、マナが無くなったらあらかじめそこらじゅうに置いておいたマナポーションで回復。ステータス…